材料板厚の流通性について

流通性は市場が動けば変化します。

有名どころで言えば、オリンピックがあると鉄・アルミが不足します。
車が売れれば鉄板(薄板)が不足します。

不足した時にコスト増となるかを考えると流通性の高い材料を選定することが大切と思います。
下記、流通性の高い順にご説明します。

SPCC(鉄板)

2.0
1.6
1.0
3.2
2.9
1.2
2.3
0.8
0.5
2.6
鉄板は2.0・1.6が主流で安定した流通量があります。
1.2は2017年に市場に無しって事が実際ありました。0.8や0.5などの薄板は動くときは動きます。
2.6は最近見かけません。
市場にあまりなくなってくると遠くにある材料(関西など)を引っ張ってくるため、送料が発生するケースも有ります。

以上のようにコストの面からも流通量が多い材料で加工するとデメリットが少ないです。

SECC(ボンデ鋼鈑・クロムフリー鋼板)

2.0
1.6
1.0
0.8
3.2
2.9
0.5
1.2
2.3
2.6
鉄板にメッキが施されておりコストパフォーマンスが高い材料です。
こちらも弱電関係が動くときに不足しがちです。

SP”C”C
SE”C”C

”C”はコールド材を表します。
”H”はホット材を表します。

Hは熱間加工なので、表面が冷間加工に比べて粗くなります。
Cは冷間加工なので、加工硬化で硬度が上昇して、SPHCと比べると硬くなります。

ステンレス

0.5mmから2B材

SUS304
SUS430
SUS316
SUS316L
SUS304L

SUS304は流通性が高くお勧めです。

もちろん、材質が変えられない場合は探します。
SUS316はニッケル含有率が高いため、値動きが激しく、都度見積りとなる事も多々あります。

バネ材について
SUS304にはバネ材が有ります。
主に薄板が中心です。
こちらは0.1mm単位で有りますが0.1mm以下はロール材も混在するため、注意が必要です。

小さな部品で製作個数が少ない場合は鉄にメッキするよりもSUS304で作った方が安価な場合が多々あります。

銅板・真鍮板

トランプ大統領が誕生した時に価格が上昇したことをご存知でしょうか?
東京オリンピックが決まった時も上がりました。

非常に値動きが有ります。

無酸素銅・リン脱酸銅・タフピッチ銅などの種類が有りますが、特に決まりごとがない場合は、どの銅板を使っても良い指定にすると製品の価格もあまり動きません。

実際、設計・試作・量産となったタイミングでその材質の材料が市場から消えたこともありました。

板厚によっては1000mm×2000mmの材料もありますが、流通性で考えると365mm×1200mmの手配が多いです。
リン青銅やバネ用リン青銅は、180mm×1200mmとなります。
設計時は材料の種類を確認した方が良いと思います。